空港近くの街に住むメリットとは
出張の多い人にとって空港までの交通アクセス方法は重要です。いくら交通アクセスが良くなってきているとはいえ、到着までにはそれなりの時間がかかってしまいます。特に早朝や深夜の便を利用したい人はその時間に間に合うかどうかが気になるところでしょう。今回は関東を例に挙げて、空港までのアクセス方法や到着までの時間、さらには都心のオフィス街へも行きやすい場所を紹介します。
交通の利便性で選ぶとどうなる?
出張が多い人におすすめなのが、複数路線を利用できるエリアです。複数路線と言っても、徒歩圏内に複数の駅がある場合とひとつの駅に複数の路線が乗り入れている場合があります。しかし、徒歩圏内に複数の駅があるエリアは限られており、都心であれば千代田区、港区、中央区がそのエリアです。それ以外のエリアは利用できるほどの駅がそれほど多くないため家賃や物価を考えると住みやすいとは言えないかもしれません。
一方、複数の路線が乗り入れる駅はJRだけでなく地下鉄や私鉄なども利用できるため大変便利です。
JR常盤線をはじめ、東京メトロ線やつくばエクスプレスなど6路線を利用することができる「北千住」駅を例にしてみると、北千住駅は永田町や上の、銀座など都心のオフィス街ならほぼ直通で行くことができます。しかも、北千住駅はロマンスカーが停車する駅でもあるため、箱根や鬼怒川温泉へも行きやすく週末のレジャーにも通いやすい場所です。ですが、残念なことに空港までのアクセスはそれほど良いとは言えないでしょう。羽田空港まではリムジンバスを利用すれば朝6時までには到着することができるので早朝の便には間に合いますが、成田空港へは電車でしか行くことができないため国際線を利用する人には使いにくいかもしれません。
住みやすさで選ぶとどうなる?
住みやすさ、という観点で考えるのなら最近人気があるのが「武蔵小杉」です。
武蔵小杉は渋谷と横浜の真ん中あたりに位置しているため、JRや私鉄が豊富に乗り入れておりアクセスしやすい場所です。そのため、タワーマンションや大型店が急増し、ファミリー層には人気の場所となっています。
交通アクセスの良さから武蔵小杉から都心へは通いやすい反面、空港へのアクセスは決して良いとは言えません。成田空港へは成田エクスプレスを、羽田空港はリムジンバスを利用することになりますが、一番早くとも朝7時は過ぎてしまうため、早朝の便を利用したい人にとってはかえって使いにくい場所かもしれません。
ビジネス利用だけでなく、オフの日の利用に便利な空港もある(追加)
出張が多い人に限らず、空港のなかには多くの施設を取り揃えた、レジャー・ショッピングの目的で利用できる空港もあります。別ページの新千歳空港の特徴でも触れていますが、休日に家族連れで遊びに行って満足できる、そんな施設が近くにあれば気軽に足を運べて便利です。
羽田空港も様々な種類の施設が数多く揃った空港です。搭乗者しか利用できない施設も一部ありますが、ファッション、カフェ・レストラン、雑貨、食品、書籍・文房具、フィットネス・スパ・サロン、クリニック、レンタカー、銀行ATMなど、ショッピングモールにありそうな施設が揃っており、好みの施設があれば、充実した時間を過ごせます。また、出張や旅行のお土産に限らず、プチギフトなどにも喜ばれる【羽田空港限定商品】のお菓子や小物も販売されています。
もう1つ便利な利用方法として、羽田空港・成田空港には沖縄以外では日本初の【空港型市中免税店】があり、旅行や出張などで海外へ行く予定があれば、日本人でも、消費税・関税・酒税・たばこ税が免税で買い物ができます。出発時間を気にしながら空港で買い物をするのではなく、事前に(海外への出発1カ月前から)銀座三越8階で買い物をして、出国手続き後、出発前に空港で商品を受け取ります。事前にゆっくり商品を見たり、出国予定のない家族や友人とも一緒に商品を選んだりすることができるので、相談しながら買い物をしたい人にも便利です。